てくてくブログ

2025.05.23
小松を代表するお祭り「お旅まつり」に行ってきました!

みなさんこんにちは!今日はポムポムプリンと小松駅前に来ています。
今日は小松を代表するお祭り「お旅まつり」にやってきました。
小松のお旅まつりとは、毎年5月の第2金曜日から日曜日の3日間にわたり開催される莵橋神社(うはしじんじゃ)と本折日吉神社(もとおりひよしじんじゃ)の春季例大祭です。
その歴史は古く、祭りの起源は1640年頃と言われており、両神社の神輿が巡行し、加賀藩主前田家の平穏と繁栄を祈願したことが始まりとされていて、神輿が氏子町内を「旅する」ことから「お旅まつり」と呼ばれるようになりました。
中でも「曳山子供歌舞伎」という金箔や漆で装飾された豪華な曳山(ひきやま)の上で、地元の子供たちが歌舞伎を上演する催しが有名で、なんと小松の子供歌舞伎は、近江長浜・武蔵秩父と並ぶ「日本三大子供歌舞伎」の一つに数えられてるんですよ。
小松駅周辺の八町が今も伝統を受け継ぎ、毎年二町が持ち回りで上演しています。
そんなお旅まつりの様子を今日はレポートします!

まずやってきたのは小松駅前の交流施設『Komatsu九』。
小松駅でも楽しそうなイベントが行われていました!

はじめにプリンくんとやってきたのはギャラリースペースで開催されていた「お面にペイント オリジナル隈取を楽しもう」体験です。
こちらは真っ白なお面に自由に隈取風のペイントをして楽しむワークショップです。
歌舞伎でおなじみの隈取ですが、歌舞伎には荒事という縁起様式があり、そのメイクを隈と言います。目の周りや頬・額などに筋を書いて、力をいれた時の血管や筋肉の盛り上がりを表現しているのだとか。紅は正義と力、勇気を表し、藍や茶色は邪悪や鬼畜妖怪を表現しているそうです。

隈取の種類の多さにプリンくんも興味津々!


見本を参考にしながらみなさん思い思いの隈取を施していました!
次に伺ったのはこまつマルシェ。小松のお菓子屋さんや酒蔵さん、おもちゃのお店などが多数出店!
みなさんじっくりと買い物を楽しまれていました。

広い通路にたくさんのお店がズラリ!



小松駅を後にし、次は街中へと向かいます。
プリンくんと歩いていると、こまつ曳山交流館みよっさ前で素敵な絵を発見!
お旅まつり前後の期間、駅前周辺でよく見かけるこちらの絵は「曳山目録」と言います。
小松では子供歌舞伎の演者にこの目録を贈り、演者のお家などに貼り出す風習があるそうです。
とっても粋な贈り物ですよね。

みよっさを曲がってすぐの八日市商店街でもお祭りが行われていました!
この日、八日市商店街で行われていたのは「ちょんまげマーケット」。
商店街で商売を営むお店を中心に、市内外の雑貨屋さんやグルメのお店、キッチンカーなどいろんなお店が集まっていました。


ハートアート工房 神田の看板犬 伍助くんとツーショット

以前ブログでも紹介したGEMBAプロジェクトのブースもありました
いろんなお店を回ったあとは、いよいよお目当ての曳山曳揃えです!
小松駅近く、細工町交差点に八基の曳山がズラリとお目見え。
西町・大文字町・八日市町・寺町・龍助町・中町・京町・材木町の八町の曳山全てが揃ったのは
実に7年振りだそうです。
八基曳揃えと子供歌舞伎を見ようとたくさんの人が訪れていました。

各町の曳山が横一列に勢ぞろい。圧巻の光景です

こまつ姫御前のみなさんもお祭りを盛り上げます

プリンくんも前方でオープニングセレモニーを観覧!

オープニングを飾るのは「八町口上勢揃い」。
八町の各代表の若衆が曳山に上がり、「トザイ、トーザイ」のかけ声を皮切りに
自分の町の曳山の自慢や祭りへの意気込みを大きな声で披露していました。

宮橋勝栄小松市長のご挨拶

歌舞伎の解説でおなじみ・古典芸能解説者の葛西 聖司さんによるお旅まつりと子供歌舞伎の説明のあと、いよいよ子供歌舞伎の上演がスタートです。

始めに演じるのは、「八町こども歌舞伎」です。
本来子供歌舞伎は各町それぞれの子供たちで演じる習わしですが、八町こども歌舞伎では八町のいろんな町の子供たちが集まり、協力をして上演をしています。
八町こども歌舞伎が演じる演目は「旅衣小松緑弥栄 義太夫 勧進帳」。
源義経とその家臣・武蔵坊弁慶らが、兄・源頼朝に謀反の疑いをかけられて追われる身となり奥州平泉を目指して逃亡する途中、小松の安宅の関所を突破しようとする場面を描いた物語で、曳山子供歌舞伎用にアレンジされた特別バージョンでの上演です。
大人顔負けの子供たちの熱演に、たくさんの人が見入っていました。

お次は龍助町による子供歌舞伎の上演です。
龍助町の演目は「玩辞楼十二曲の内 義士外伝 土屋主悦」です。
土屋主悦は赤穂浪士討ち入りを題材とした忠臣蔵のサイドストーリーです。
物語は史実に基づき、吉良邸の隣家であった旗本・土屋主税を主人公に据え、討ち入り前夜から本懐成就までを描いた演目です。


このお旅まつりの舞台の為に何ヶ月も練習に励んできた子供たち。
堂々とした演技と熱演に、観客からは大きな拍手が送られていました。子供も大人も、そして町全体で一丸となって祭りを作りあげている姿に感動!
これから何年後も、何十年後も、この伝統ある素敵なお旅まつりが続いていくといいなと思ったのでした。
